睨めっこ

魚は基本的に、人間が魚に気づくより早く人の存在に気づく。
魚の側線は、人が枝一本踏み潰したパキッという音も感知する超高感度センサー。
そして人間=危険という事も知っていて
ルアー=偽者という事も知っている。
その魚の口をどうやって使わせるのか。
人間の気配を察知してナーバスになった魚に、ただただルアーを泳がせても釣れる訳はなく
「口を使うまい」と思っている魚の理性を超える、野生の感性を使わせる方法を促してやる必要がある。
例えばリアクション、千鳥、水面、夜釣り、威嚇
ルアーにしてもアラバマに、ビッグベイト・・etc
そのヒントは色々な所に散らばっていて
実績のあるルアー、売れているルアー、ひょんな事に口を使った魚。
様々なヒントを分析し抽象化し応用する。
つまりルアーを普段には無い何か特別な状態にして、きっかけを作り出してやる事が大切なのです。
こつは睨めっこ。
何やら難しそうな話になってしまいましたが言い換えれば、
いくつもあるそのスイッチの何か1つでも入れることが出来れば魚はウソのように口を使うという事。
ついさっきまではノーバイトだったのに、いきなり釣れ続ける。なんて事はざらにあるのです。
その手助けの1つを担うのがビルダー。
ルアーにコンセプトを設け、自分が魚に対して感じた可能性をルアーという表現物にして
何らかの意図を盛り込む。
それを明確に表現する人もいれば、こっそり詰め込む人もいる。
場合によってルアーがただの樹脂や木の塊になる事もあるし、生き物より生き物になる事もある。
時代は変わり、ルアーフィッシングはよりゲーム性が増してきたように思います。
それはつまりルアーの作り方も移り変わるという事。
新しいものつくりはすぐそこ。

物ばっかり作っているから言葉で表現するのが下手なんですがね
ここ数日の猛暑と雨が少ないせいで水位が一気に下がりました。各地アオコだらけ。
夏です。
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